古本の歴史的風格
古本屋を始めて買取した本を棚に並べていくのですが、お客さんに買ってもらう本ですから、古本を買取した本を汚れたまま並べていけないのですが、リサイクルショップであるブックオフは、グラインダー呼ばれる大がかりな機械を使って、店や小口を削り落して新品と変わらないくらいの状態に古本を蘇らせるのですが、書物をたくさん所持して好きな人からすると嫌う人もいて、古本の買取においても価格の差が変わります。
古本というのは今までの歴史を経ている風格のある本でして、数十年も生き続けてきた匂いが染みついているもので、本の愛好家からしてみたらたまらなく、せっかく積み重ねてきた本の良さを機械で削り落す必要はないと思ってしまうのです。
古い本のマニアは、最初からついているパラフィン紙を大切にしており、帯なども捨てる事はしませんし、この帯があるか無いかで数千円も価値が変わることもあります。
鼻で笑う人もいるかも知れませんが、本が好きな人たちの間では完本を追求します。
古本屋で扱っている本は、全てが中古品ですから新品という言葉は使用できないので、非常にあたらいい状態の本を極美といい、その下は美本という表現方法を使います。
また、本の状態については、古本業界で色々な表現方法を用いているので下記に記します。
古本の業界用語
古本の業界では、日焼けして色が変わってしまう事や、印刷色が薄れているものを「ヤケ」という表現をし、何らかの力が長時間にわたって加わり、本が変形して元に戻すことの出来ない古本を「ヨレ」と言い、水で濡れた跡があり、紙に皺が寄って読むことのできない状態の本を「ヌレ」としているのですが、これは本の買取価格にも大きな差が出ます。
それから、蔵書印が押してあるもの本は「蔵印有り」、箱欠やカバー欠と呼ばれる本は、むき出しの裸の本のことでして、戦前戦後の時代であれば本体だけの本もありますが、それがない本の買取価値は相当下がります。
「破れ・汚れ」、これに関しては、どこまでが汚れていてヤケなのかの判断が難しいのですが、数十年も経てばくすんだ感じになるのは仕方ありませんが、カバーなどが破れやすいのは、本棚に並んでいる本で手を最も多くかける部分だからでして、高額で本を買取してもらいたいと思っているお客さんであれば、その点にも注意して補強しておくのも手です。
熱心に勉強された方が、線引きや書き込みをしている事がありますが、買っても一度も開いていないような本よりは良く、書き込みされているのを嫌う人がほとんどですが、以前読まれていた人の感想も読める事を喜ぶ人もいます。
「乱丁・落丁」という言葉もつかわれるのですが、これは内容部分のページ抜け落ちている場合、ページの順序が間違えている時に使うのですが、古本屋の店主が全ての本のページ番号を調べる事は不可能ですし、古本屋でも買取はしてくれませんから、新刊で買ったときに購入店で交換してもらうようにしましょう。